【全弦交換】(年末投稿分)
仕事納め、今年の仕事を振り返るとやはり弦交換の作業は外せない。1ヶ月で4台。計3ヶ月でグランドピアノ6台の弦交換を普段の仕事をこなしながらなんとかやり切った。
弦楽器であるピアノは当たり前だが弦の状態が音質にかなりの影響する。40年ほど経つピアノをハンマー交換だけした場合と弦交換だけをした場合経験上明らかに弦交換が音質を改善する。それだけでなく調律の精度や保持力、断線のリスクも抑えられる。
状態によるが経年したピアノにおいては優先順位は全弦交換なのだろうと考えている。ハンマー交換の効果はハンマーを受け止める弦の状態があってこそなのだと感じた。
1200本以上の弦やチューニングピンをこの短期間で作業することはそうそうないので普段なら緊張する作業ではないけれど、6台もあるので流石に失敗は許されない。少しの遅れが次の作業に必ず響くので張り詰めた現場だった。
この仕事を完遂できたのは間違いなく張山親方のおかげです。親方も今年で75になりましたが、僕の方が元気をもらっています。たくさん尊敬できる偉大な親方。
今年もはりやま楽器頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い致します。


